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備忘録

【映画】グリーンブック (★★★)

観て参りましたっっ♡


最強のふたり に似たお話と聞いていましたが
個人的には最強のふたりよりも好きかもしれません♡

天才ピアニストである黒人無教養で粗雑な白人の友情を描いた、実話を基にした映画です。

黒人の方が上流階級という取り合わせがユニーク。



ピアニストであるシャーリーのツアーに
ドライバーとして雇われたトニー。


シャーリーから「仕事は運転だけではない」と念を押されていたのは、シャーリーに対する暴力や差別に対してのトラブル対応が含まれていたからなのでした。

用心棒みたいなもんですね。


50年ほど前のお話でしたが、
黒人と白人で泊まるホテルや使えるトイレ、レストランが分かれていたり、なんなら黒人は夜間の出歩き禁止なんて理不尽な決まりもあったようで…。


普通であれば
憤ったり、諦めたり、あまりの理不尽さに暴力に走ったりしそうなもんですが、シャーリーはかなり高次レベルまで達しています。


最後に勝つのは品位なんだといった台詞が印象的でした。


腹立たしいことがあったとき、怒ったり泣いたりしても勝つことはできない。理不尽なことがあったとして、それに対抗できる唯一の武器は常に品位を保つことである。


また、理由もなく拘置所に入れられた際に、知り合いである司法長官に連絡を入れて無事釈放してもらったシャーリー。


トニー (と私) は「フゥ〜!実力見せつけたなぁ!カッコいい!」みたいな感想を抱きましたが、シャーリーはそんな単細胞ではありません。


一国の司法を変える任務を担っている人に、このような低レベルなことで迷惑をかけてしまった、と自分に憤りを覚えます。


…なんていうか



…弟子入りさせてください!



って感じで。


人種や肌の色を越えた信念が
本当にかっこいいと思いました。


そして、一部の地域とはいえここまでの差別が染み付いていたということは、今でも本人たちには分かる見えない差別は残っているのだろうなと思います。

50年ってまだ、2世代前くらいですもんね。

日本にいて何も意識していないと、友人が黒人と結婚していたり、世界でも黒人が活躍していたり?となんだかもう差別はないように感じますが…


地域差はあれど、なかなか根深そうです。