【読書】82年生まれ、キムジヨン (★★★)
衝撃的でした。
女性は勿論、男性にも読んでもらいたい。
生まれた年は10年しか違わないのに、隣の国で女性がこんな扱いを受けていたなんて信じられない…というのが率直な感想でした。
- 作者: チョ・ナムジュ,斎藤真理子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2018/12/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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<あらすじ>
ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかの様子のキム・ジヨン。
誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児……キム・ジヨン(韓国における82年生まれに最も多い名前)の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがる。「キム・ジヨン氏に初めて異常な症状が見られたのは九月八日のことである。(……)チョン・デヒョン氏がトーストと牛乳の朝食をとっていると、キム・ジヨン氏が突然ベランダの方に行って窓を開けた。日差しは十分に明るく、まぶしいほどだったったが、窓を開けると冷気が食卓のあたりまで入り込んできた。キム・ジヨン氏は肩を震わせて食卓に戻ってくると、こう言った」(本書p.7 より)
引用元: amazon
<感想>
面白かった。ゾッとしました。
韓国の性差別の実情がよーーく分かる書。
驚くべきことに、82年生まれというと、私とたった10歳の差です。同年代のコリアンの友達も結構います。「10年経てば山河も変わる」という韓国のことわざがあるように、性差別事情についても、キムジヨンさんの時代と我々の時代では格別に変わってきていることと思います。少なくとも今の日本では、もうこんな価値観は古いなと思えるところが多々ありました。
でも、我々世代の韓国人の男の子も、女の子に対してめっっっちゃくちゃ優しい(※世界の男性比) のは、男女差別が無意識か意識的かに存在しているからだと思うとなんだか複雑な気持ちになりました。
また、現在でも、エコノミスト誌で毎年発表している「女性が働きやすい国」ランキングでは、最下位を維持している韓国。
OECD統計においても、加盟国内で最も男女の賃金差が大きい国であるそうです。
…日本は????٩( ᐛ )و
[エコノミスト誌・ガラスの天井指数]
………韓国の次やんけ!!!!
気を取り直して、OECD統計のほう見てみるか…
韓国は、ダントツでワースト1。
どこでも韓国が最悪だなー。
我らが日本は…と。
日本、ワースト3やんけ!!!!!!!٩( ᐛ )و
って感じでいろんな意味で衝撃を受けました
韓国、女性大統領すら輩出しているのに……!
てか、あたい、なんの不満も持ってないんだけど。。。なんなら女子に生まれてよかったとか思ってるんだけど。。。
で、思ったのは、今の日本社会(少なくとも我が社) は日進月歩で女性が生きやすくなっているからそんなことを思えるのかな、ということ。そして私はどちらかというと、女性は女性らしく生きる、という生き方が好きなタイプなんだということ。(女の子はお茶出ししろ→ラッキー♪と思うたちです。楽だもん)
とにかく、男性にリードしてもらい、稼いでもらい、のほほんと働きながら、子育てはメインでやる。きっとそういう生き方が好きな女性もたくさんいるとおもうんですよ。
だから大切なのは、女性が男性と完全に対等になることではなく、どんな生き方をするにせよ、女性だからといって制約されることがない状態なのだと思いました。なのでもちろん男性側もバランスをとっていかねばなりませんけどね。専業主夫とか、やっぱりまだ白い目で見られますもんね。
でも、やっぱり旦那さんには、外でバリバリ働いて稼いで一家を支えてほしいな、でも家事は沢山分担してほしいな、私はのんびりと好きな仕事で、でも正社員で働かせてほしいな、私が稼いだお金は私の美容に全部使わせてほしいな、たまに仕事が遅くなってご飯なくても文句言わないでほしいな。私は、私の考えをフェミニストだと主張していましたが、旦那にはただのわがままと言われてしまいました(^ω^)ピキピキ
脱線しましたが、以上です。